インターネットマンションガイド

ニュータウンの住み心地

2011.10.07

「ニュータウン」という言葉は、大きな住宅地として使われることが多いが、実は明確な規定がある。この言葉を生みだした都市基盤整備公団(旧・住宅・都市整備公団)によると、何もない山林や原野を開発し、鉄道や駅のある街として完成させたものが、ニュータウンである。その基本構成は、駅のそばにマンションがあり、その周囲を一戸建てが囲むというつくりになっている。首都圏でいえば、多摩ニュータウンが有名である。人里離れたとびきりの郊外に建設されただけあって、開発が始まったばかりのニュータウンの光景は、駅と何もない野原と一握りの住宅だけであった。商店も飲食店もなく、生活は不便、というのが、ニュータウン誕生直後の典型的スタイルだ。その後、住宅が増え、人口が増えてくれば、それに伴って商業施設も増える。駅前に大型デパートが出店すれば、人口が加速度的に増加する。ただしそうなると、地価が上がり、住宅の価格も上昇する。駅のそばなどは庶民にとっては手の届かない場所になってしまう。つまり、早い時期に購入すれば安く買えるが不便な時期が続き、便利になれば価格が上がってしまい、なかなか購入できなくなるというのがニュータウンなのである。かつてのニュータウンは、住宅を一度に大量販売して、人口を急激に増やした。その結果、一時期は小児科の病院が不足し、小学校、中学校とも不足。それらを次々に建設したが、団地の子供たちが成人すると、多くの学校が無用の長物になり、小児科も、子供の代わりに増えてきた高齢者のための病院に衣替えすることとなった。こうしてニュータウンは街としては変則的な状態で発達していった。そこで、現在は過去の反省をふまえ、ニュータウン内に会社や研究所を誘致し、自然な形で街が成熟するようになっている。また、ニュータウンの全体計画を立て、開発を進めてきた都市基盤整備公団が、その中の一部の土地を民間不動産会社に譲渡することもしばしば行われている。民間不動産会社は、公団の街づくり指標を尊重してプランを立て、マンションや二戸建て住宅を建設している。最近、ニュータウンで盛んに民間マンションが分譲されているが、それはこうした理由による。その結果、公団の住宅だけでなく、民間不動産が造った住宅も混じり、画一的ではない街並みが誕生。こういった工夫も、街に活気を生む要因になっている。

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